あれは冬の寒い夜だった。
一人の少年が風音に負けそうな弱々しい声で道行く人に声をかけていた。
「コモンはいらないですか…?」
そんな声に耳を傾ける人などいるはずもなく少年は私の所へも来てこう言った。
「コモンはいらないですか…?」
その少年の目はまるでドラクエで初めて仲間になりたがっているスライムのように純朴で、私はその目に惹かれ彼の持ってた全てのコモンを買い取った。
「本当ですか!ありがとうございます!これで今日の夜美味しいパンチョが食べられます」

少年の名はくいろ。


そんな彼も今や立派に成長し、明日自分の夢を叶える為海外に行くらしい。

超〜大金持ちな私としては1000万円くらい援助してあげてもよかったのだが、それでは彼の為にはならない。
拳をギュッと握りしめ私はもう片方の手を力いっぱい大きく振り彼を見送った。


きっと大きく成長して帰って来た彼は両手いっぱいにモダンマスターズを抱えて来てくれるだろう、きっと…いや、絶対!







※特に意味はありません。

コメント

もやし1袋1円@BM勢
2013年2月12日18:42

私もくいろとこうやって出会った気がする(白目)

薄暮の小僧、クロロ
2013年2月12日19:51

芥川賞確定(適当)

さんた
2013年2月12日23:26

なんか素敵な文章…


と思いきや、くいろの名前でぶち壊しw

くいろ
2013年2月13日0:06

おみやげ買ってきますね

最新の日記 一覧

<<  2025年4月  >>
303112345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930123

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索